綿のセーターのしみ抜き

綿のセーターに、しみが付いていました。 ご自宅で洗っても落ちなかったそうです。
今回、油性の汚れが多く含まれているようでしたので、まず、ドライクリーニングで油性の汚れを落し、ウェットクリーニングで水溶性の汚れを落とす2度洗いを行ないました。
しみの構造は一番外側から油性→水溶性→蛋白が繊維に付着しています。
しみの見分け方を簡単にご説明しますと、
しみ全体がぼんやりとしていましたら、油性の汚れが多く含まれている可能性があります。したがって、いきなり水洗いすると、油は水には溶けませんので完全には落ちません。
しみの周囲が輪を画いたようにはっきりしていましたら、水溶性の汚れが多く含まれている可能性があります。水洗いでも少しは落ちるでしょう。しかし、少なからず水溶性の汚れの外側には油性の汚れが付着しています。
したがって、
キレイに落すためには、汚れ・しみの種類にあった洗い方・しみ抜きを行なう必要があります。
ご理解頂ければ幸いです。